認知の歪みと自動思考(。・_・。)
こんばんは、みゆさんです(ー∀ー;)
以前に、私たちのなかには被害者意識を持ちやすい人がいるという話をしたことがある。
自分はいつも被害者であり、いつも人に上から目線で見られていて、他人にいつもいいように利用されている、などのように考えている人だ。
それはすべて私たちの認知の歪みと、コントロールするのがむずかしい深層心理からくる自動思考のせいである。
私たちの思考のほとんどは自分の意志ではなく、無意識レベルの認知の働きによって決められている。
私たちの考えや行動を決定している、それらの自動思考、認知の歪み、スキーマについての説明は以下のとおりだ:
”自動思考とは、理性とか理論の産物ではなく、何の前触れもなく思いつくもので、その場その場で自然に自動的に浮かんでくるイメージである比較的心の表層の思考である。
うつ病者の自動思考の例としては「私は弱い人間だ」「私は負け犬だ」「だれも私のことをわかってくれない」「世の中が嫌になってしまった」「私には希望がない」などであり、うつ病者が自分自身・他者・自分の世界・自分の体験・自分の未来・将来を否定的・悲観的に考えていることを示している
一般にうつ病者の示す否定的な自動思考には、理論的に見て不合理な点が認められる。この論理的な誤りを認知の歪みと呼んでいる。例えば、「何もかも私が悪いのだ」、「何一つとして思ったようにうまく運ばない」という自動思考には、「何もかも自分のせい」と言う自己関係づけや、「何一つとして」と言う過度の一般化と言った認知の歪みが見られる
スキーマは自動思考より深層の認知である。それは自動思考の基底にあって、より恒常的なその人に特徴的な認知で、幼少期のその人の体験から形作られる。何らかの出来事を契機として起こり、自動思考を生じさせる基礎となる。信念・規則・規範・生活信条とも呼ばれるものに当たる。例えばうつ病者に特有のスキーマとしては、私なんか「存在する価値がない」や「私なんか生きていても仕方がない」などの考えがある。”
《思春期・青年期の心理臨床:放送大学教材より》
心の深層深く張り巡らされている歪んだネガティブ思考、自己否定の考えは、こちらの意志とは関係なく勝手に脳を支配してくる怖ろしいものだ。
これらを改善するには、重症ならばプロによる認知療法にかかるのがベストかもしれない。
もし軽度ならば、自分で分析しながら改善することもできるという。
認知療法には7つのステップがあり;
・あなたが困っていること、あなたが解決したい問題をはっきりさせる
・どういう場面でその問題が起こるのか調べる
・その場面で見られるあなたの感情や行動、そしてあなたの思考(ものの見方)について調べる
・あなたの思考(ものの見方)があなたの感情や行動にどのように影響しているか調べてみる
・あなたの思考(ものの見方)が適切かどうか、あなたに役に立っているかどうか調べてみる
・同じ場面で別の思考(ものの見方)ができないかどうか調べてみる
・別の思考(ものの見方)を実行してみる
このワークを、歪んだ自動思考が起こるたびに繰り返しやると、そのうち効果がでてきて認知が変り行動も変えられるといわれている。
私たちは、どうしても長年抱いてきた思い込みというものを手放すことができない。
それには自分の意思など太刀打ちできず、積極的なテクニカルな介入が必要になってくるということである。
もしあなたが自己否定感とか自己無価値感などに苦しんでいるのならば、それは認知の歪みであるから、ぜひ心理カウンセラーを訪れたり、認知療法関連の記事をネットで探したり本を見つけてみてはいかがだろうか?
みゆさん(´・ω・`)
心がスッと軽くなる 認知行動療法ノート ―自分でできる27のプチレッスン―
- 作者: 福井至,貝谷久宣
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2015/04/07
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
Amazon.co.jpアソシエイト