みゆさんのブログ

生きづらい独身女性たちの自由と平和のためのブログ

売り手と買い手は対等である ( ・∇・)

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こんばんは、みゆさんです  _(┐「ε:)_

日本では、商売において売り手と買い手の立場では、圧倒的に買い手、つまりお客様の立場が強くて偉い、という考え方をする人が少なくない。

それだから、たとえ買い手のサービスの要求が理不尽であってもそれに応えなければならないと思い込み、労働者を犠牲にし、彼らの労力、体力、時間、人生を奪っていくことになる。

私自身の考えは、極めて欧米社会的で、売り手と買い手は平等の立場であるということだ。

両者の違いは役割であり、売り手はモノやサービスを提供し、買い手はそれを享受するために、買い手側の手間賃や材料費などのコストの一部を含めた対価を支払う。

両者の立場に優劣はなく、上下もなく、ただモノとお金の交換を行うための違う役割りを持ったもの同士である。

それなのに、日本社会での買い手の「自分は客なんだからエライ」と言わんばかりの傲慢さ、ワガママぶりは、先進国の中では異常なのではないだろうか。

私自身が現在販売の接客業に携わっているため、非常によくわかるのだが、「お客様は神様である」という誤った愚かな認識は、年齢層が上がれば上がるほど強くもつ傾向がある。

しかし、高額な商品を定期的に購入してくれるような上得意様なら、多少上から目線の態度でも若干許せる部分もあるが、おかしなことに、この日本社会では、一回か二回小さい買い物をしたことがあるというだけで、まるで王様か女王様かのようなワガママな振る舞いをし、試飲を次々とせびる高齢女性が数名存在する。

ひどいケースだと、まったく買う意思がなくて試飲だけしにきたくせに、試飲を配る順番を抜かされただけでギャアギャアと文句をぶつけてくる推定60才くらいのモンスター女がいた。

ここまでくると、もはや人とは思えず、猿と人間の間の猿人か、進撃の巨人に出てくる「巨人」にしか見えない。

このような人間は基本的に人さまからサービスを受ける資格はない。

そもそもサービス業の中でも特に、食品を扱っており、私たちに食べ物を提供してくれる人たちに文句をつけたり、威張ったりする人間は「バカ」だと思っている。

こういった日本人の考え方があるため、消費者、買い手が、世の中のあらゆる売り手に対して要求がましくなり、それに応えられるビジネスだけが業績を上げることができ、生き残ることができる、という思い込みを増長させ、それが数々のブラック企業というものを生み出したわけであり、近年深刻な問題である過労による自殺者を多く出しているのだと思う。

24時間営業のコンビニだとか、即日に配達可能で、尚且ついつでも再配達可能なサービスの運送会社とか、年中無休で正月の三が日でも営業する販売店とか、、、

これらに代表される過剰なサービスが存在するのは、すべて私たち日本の消費者が求めるからである。

だから皮肉にも、日本のいろいろななサービスは素晴らしいともいえる。

海外では日本ほど細かく行き届いた贅沢なサービスなど、よっぽど料金の高いセレブリティ向けの場所やモノでしか享受することなど出来ない。

多くは買い手よりも、売り手側、労働者側に寄り添った社会になっているから、日本よりもサービスは格段に良くないし、不便である。

私は日本も多少不便さがあっても、その分働く人が長い労働時間から解放されて、もっと自由で幸せになれるのなら、構わないと思う。

日本人は売り手側が提供する、便利で、ともすると過剰すぎるサービスに慣れきってしまっているのである。

私たちがこうした「甘え」をやめて、自分のことばかりではなく、自分以外の人たちと常に「ウインウイン」の関係でいられるように努力した方がいい。

 

みゆさん   d( ̄  ̄)

 

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