外国語はある程度話せても、大事な場面では通訳を立てるべし ٩꒰。•◡•。꒱۶
こんばんは、みゆさんです (。☌ᴗ☌。)
最近では日本でも以前よりは国際化が進み、だいぶ英語ができる人が増えてきて、ある程度の会話ならできる人も多く出てきた。
基本的な英語のリスニングが出来るようになり、日常会話に不便がなくなってきて、まだ母国語話者とは会話レベルの違いに隔たりがあるとしても、わりと自由に楽しく外国人と会話でコミュニケーションを取れるようになると、自分はペラペラなんだと、流暢に英語が話せるバイリンガルなんだと、思い込む人も出てくる。
そうなると、会社の海外の取引先との交渉事などのビジネスが絡んでくることでも、自分の英語能力だけで対応できるのではないかと思い、実際にそれに踏み切ってしまう人も出てくる。
しかしはっきり言うとそれは無謀であり、絶対にやらない方がいいと断言しておこう。
まず自分の英語能力が母国語話者(ネイティブスピーカー)レベル、またはそれに限りなく近いという人ならば、ぜひビジネスシーンにおいての交渉事や訴訟事の際にも、自分でやって頂いても問題はないだろうと思う。
しかし、自分の英語能力が日常会話に毛が生えた程度とか、海外語学留学に数ヶ月~1年くらい行った程度とか、海外の大学に留学し、2年~4年ほど学んで暮らしていたという人であっても、上記のような、重要で多大なお金を動かすような、失敗の許されないビジネスの交渉とか、人生に関わる訴訟事では、基本的に専門の通訳を立てた方が物事はスムーズに進むし、問題が少ないし、圧倒的に効率がいいだろう。
それは人の脳の認知処理能力には様々な制約があるからである。
資源理論というのがある。資源というのは、情報処理を行うのに必要な「注意」あるいは「心的努力」のことである。容量、あるいは能力と言う言葉も、ほぼ同義に使われる。この資源は、覚醒水準(どれだけ頭が冴えた状態にあるか)が高ければ多くなり、低ければ少なくなるが、いずれにしても量には上限がある。困難な課題を行っている最中は、その課題に全部の資源を使わなければならないので、追行していない情報はほとんど処理することができない。しかし課題が困難でなければ、1つの課題を追行しながら別の情報処理を行うこともできる
車の運転免許を持っている人は誰もが次のような体験をしているに違いない。運転を習い始めの頃は、ハンドルの回し方、アクセルの踏み方、ブレーキの踏み方、道路状況の確認など、いろいろなことに注意を向けなければならず、全部を間違いなく行うことが非常に難しい。助手席の人と雑談をする余裕など全くない。ところが長年運転をしていると運転操作や道路状況の確認には、ほとんど注意を払う必要がなくなり、お喋りをしながらでも平気で安全運転が出来るようになる。
このようにある作業に習熟すると、注意をほとんど使わずにその作業ができるようになる。これを自動化という。ある作業が自動化すると、その作業には注意資源をあまり使わずにすむようになるので、同時に他の作業をすることができるようになるのである。
さて、これらの理論と冒頭の英語の通訳を立てた方がいいという話と、どういう関係があるかというと、「英語を話す」という行為を上記の熟練ドライバーのように、それほど意識を向けなくても出来るのかどうか、とうことである。
もしネイティブスピーカーのように英語を話すことが「自動化」されており、ほぼ無意識に運用できるから、英語のことを考える必要がない上、「資源」を取引先との交渉自体に集中して多く使うことができるから、成功率もずっと高くなる。
しかし、これが英語が完璧ではない中途半端なレベルの人がやるとどうだろう?
英会話の運用がまだ自動化されていない分、自分の資源の多くを英語を話すことに使わなければならない、そうなると肝心なビジネスの交渉すること自体に資源を注げず、散々な結果に終わるというのは目に見えている。
自分の伝えたいことを英語で話すことで手一杯、という状態になるのである。
このようなお金が動くミスの許されないビジネスシーンや、人生が関わる訴訟がらみのこと以外にも、例えば海外で不動産を買うとか、医療に関わることなども、現地の通訳を雇うことをおすすめする。
特に海外でどこか体の具合が悪くなり病院に行かなければならなくなった時、自分の症状をお医者さんに説明するのに、日常会話程度の能力だと正確な表現をすることがむずかしいことがある。
契約が絡んでくることは特に、例え自分の英語能力が本当に素晴らしいと自信を持っている人であっても、通訳を立てた方がいいのは言うまでもない。
自分の認知能力の「資源」を大事なことに一点集中させるためである。
みゆさん ٩(๑•̀ω•́๑)۶
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